崖っぷち令嬢が男装したら、騎士団長に溺愛されました
「常に身の回りを守ることを考えると、リリアナの護衛に女騎士がいたらいいと思ったのだ。諸外国では女の近衛騎士も多いと聞く」
そうなのだろう? とベルンハルトが隣にいた柔らかな物腰の男へと声をかける。ベルンハルトの特に重用する側近の一人、外務長官をしているフリージだ。
「そうですね。国によって人数規模は違いますが、どの国にも何人かはいるようです。後宮を守るのはほぼ女騎士という国もあります」
フリージはベルンハルトの質問にすらすらと答える。
レオナルドは眉根を寄せる。
ハイランダ帝国の騎士に男女の規定はないが、現在までに女騎士の存在は聞いたこがない。誰しもが当然男がなるものだと思い込んでおり、入団試験を受けに来る者すらいない。
そうなのだろう? とベルンハルトが隣にいた柔らかな物腰の男へと声をかける。ベルンハルトの特に重用する側近の一人、外務長官をしているフリージだ。
「そうですね。国によって人数規模は違いますが、どの国にも何人かはいるようです。後宮を守るのはほぼ女騎士という国もあります」
フリージはベルンハルトの質問にすらすらと答える。
レオナルドは眉根を寄せる。
ハイランダ帝国の騎士に男女の規定はないが、現在までに女騎士の存在は聞いたこがない。誰しもが当然男がなるものだと思い込んでおり、入団試験を受けに来る者すらいない。