崖っぷち令嬢が男装したら、騎士団長に溺愛されました
きっと、これは罰なのだろう。
けれど、思った以上に彼らの世話に心癒やされる自分がいる。
かつて地上から空を飛ぶ様子を遠目に見るだけだったワイバーンのことを、アイリスは見た目の通り恐ろしい生き物だと思っていた。
けれど世話をし始めてすぐに、それが間違いであったことに気が付いた。
ワイバーンは思いの外可愛らしい性格をしているのだ。
餌を持っているアイリスが近付くと喜んで喉を鳴らすし、体をそっと撫でてやると気持ちよさそうに目を瞑る。その姿を見ていると、沈んだ気持ちが少し浮上するのを感じた。
「アイリス」
背後でカツカツとブーツと床がぶつかる足音がして、名前を呼び掛けられる。
アイリスは立ち上がると、振り返った。
「レオナルド閣下。ザイルの様子を見にいらっしゃったのですか?」
けれど、思った以上に彼らの世話に心癒やされる自分がいる。
かつて地上から空を飛ぶ様子を遠目に見るだけだったワイバーンのことを、アイリスは見た目の通り恐ろしい生き物だと思っていた。
けれど世話をし始めてすぐに、それが間違いであったことに気が付いた。
ワイバーンは思いの外可愛らしい性格をしているのだ。
餌を持っているアイリスが近付くと喜んで喉を鳴らすし、体をそっと撫でてやると気持ちよさそうに目を瞑る。その姿を見ていると、沈んだ気持ちが少し浮上するのを感じた。
「アイリス」
背後でカツカツとブーツと床がぶつかる足音がして、名前を呼び掛けられる。
アイリスは立ち上がると、振り返った。
「レオナルド閣下。ザイルの様子を見にいらっしゃったのですか?」