崖っぷち令嬢が男装したら、騎士団長に溺愛されました
「第五師団のアイリス=コスタです。お呼びになられていたかと思うので参りました」
「入れ」
低い声が聞こえ、アイリスは緊張の面持ちでドアを開ける。
中には執務机に向かって座ったままこちらを見つめる皇都騎士団長のレオナルドと、その傍らに佇む副団長のグレイルがいた。正面の執務机の椅子に腰掛けたレオナルドと目が合う。
レオナルドは手元にある書類を眺めながら、アイリスに問いかける。
「名前を偽って皇都騎士団の団員として勤務していたことに対し、申し開きは?」
「ありません」
アイリスははっきりとそう告げ、レオナルドを真っ直ぐに見つめた。
レオナルドが手元の書類に視線を落とす。そして、もう一度視線を上げるとアイリスを見つめた。
「ディーン=コスタを本日をもって、皇都騎士団から除名する」
「入れ」
低い声が聞こえ、アイリスは緊張の面持ちでドアを開ける。
中には執務机に向かって座ったままこちらを見つめる皇都騎士団長のレオナルドと、その傍らに佇む副団長のグレイルがいた。正面の執務机の椅子に腰掛けたレオナルドと目が合う。
レオナルドは手元にある書類を眺めながら、アイリスに問いかける。
「名前を偽って皇都騎士団の団員として勤務していたことに対し、申し開きは?」
「ありません」
アイリスははっきりとそう告げ、レオナルドを真っ直ぐに見つめた。
レオナルドが手元の書類に視線を落とす。そして、もう一度視線を上げるとアイリスを見つめた。
「ディーン=コスタを本日をもって、皇都騎士団から除名する」