崖っぷち令嬢が男装したら、騎士団長に溺愛されました
「はい」
呼ばれたアイリスは一礼してリリアナの元に歩み寄ると、背後に起立した。
「違うわ。ここよ」
リリアナはポンポンと自分の横にあるソファーの座面を叩く。
「しかし……」
アイリスはリリアナの護衛だ。
皇后であるリリアナと共にローテーブルを囲むなど許されない。
リリアナはそんなアイリスを見て、頬を膨らませた。
「いいから座って。ひとりでお茶をしていてもつまらないわ」
どうしたものかと視線を彷徨わせると、リリアナ付きの筆頭侍女であるナエラと目が合う。
ナエラがコクリと頷いたので、アイリスは恐縮しながらもソファーに座った。
「このお菓子、美味しいのよ。是非召し上がってね。この前陛下とお忍びで城下に行ったときに見つけて気に入ったの」
リリアナは焼き菓子の載った皿をアイリスの前に差し出す。
可愛らしい、花形に焼き上げた菓子だ。
呼ばれたアイリスは一礼してリリアナの元に歩み寄ると、背後に起立した。
「違うわ。ここよ」
リリアナはポンポンと自分の横にあるソファーの座面を叩く。
「しかし……」
アイリスはリリアナの護衛だ。
皇后であるリリアナと共にローテーブルを囲むなど許されない。
リリアナはそんなアイリスを見て、頬を膨らませた。
「いいから座って。ひとりでお茶をしていてもつまらないわ」
どうしたものかと視線を彷徨わせると、リリアナ付きの筆頭侍女であるナエラと目が合う。
ナエラがコクリと頷いたので、アイリスは恐縮しながらもソファーに座った。
「このお菓子、美味しいのよ。是非召し上がってね。この前陛下とお忍びで城下に行ったときに見つけて気に入ったの」
リリアナは焼き菓子の載った皿をアイリスの前に差し出す。
可愛らしい、花形に焼き上げた菓子だ。