崖っぷち令嬢が男装したら、騎士団長に溺愛されました
12.突入
1
近衛騎士団では毎朝、朝礼がある。隊員のシフトや、皇帝夫妻の一日の予定の確認が行われるのだ。
その日、朝会の場は緊張感が漂っていた。普段なら殆ど顔を出すことがないレオナルドが、朝礼の場に現れたのだ。
「近々、皇都騎士団が大がかりな任務を遂行するにあたって臨時の助っ人を近衛騎士団から派遣することになった。今から呼ぶものはこの後残るように」
次々の名前が呼ばれるところから判断するに、相当大規模な作戦なのだろう。
「次は、アイリス=コスタ」
「はい」
自分の名が呼ばれるとは思っていなかったアイリスは、緊張の面持ちで前に出た。
結局、近衛騎士団四十名中十名がその場に残った。
その日、朝会の場は緊張感が漂っていた。普段なら殆ど顔を出すことがないレオナルドが、朝礼の場に現れたのだ。
「近々、皇都騎士団が大がかりな任務を遂行するにあたって臨時の助っ人を近衛騎士団から派遣することになった。今から呼ぶものはこの後残るように」
次々の名前が呼ばれるところから判断するに、相当大規模な作戦なのだろう。
「次は、アイリス=コスタ」
「はい」
自分の名が呼ばれるとは思っていなかったアイリスは、緊張の面持ちで前に出た。
結局、近衛騎士団四十名中十名がその場に残った。