崖っぷち令嬢が男装したら、騎士団長に溺愛されました
「今年はちゃんと参加しろよ」
「いつも参加している」
「会場の内外で警備状況を確認して回るのは『参加』とは言わない」
カールは呆れたように肩を竦める。
痛いところを突かれ、レオナルドは顔を顰める。
「そう言えば、ディーン=コスタが今年は出席できそうだよ。『参加』で返信が来た」
「そうか」
アイリスの弟であるディーンは薬だと偽って処方されていた毒を飲むのを止め、代わりに宮廷薬師のカトリーンにより処方された魔法薬を飲み始めた。
日々著しい回復を見せており、叔父のシレックが捕らえられて病人の振りをし続ける必要もなくなったことから、最近は毎日のように剣の訓練をしているという。
今度の舞踏会で無事に社交界デビューできそうだと、先日の朝訓練の際にアイリスが嬉しそうに語っていたのを思い出した。
「いつも参加している」
「会場の内外で警備状況を確認して回るのは『参加』とは言わない」
カールは呆れたように肩を竦める。
痛いところを突かれ、レオナルドは顔を顰める。
「そう言えば、ディーン=コスタが今年は出席できそうだよ。『参加』で返信が来た」
「そうか」
アイリスの弟であるディーンは薬だと偽って処方されていた毒を飲むのを止め、代わりに宮廷薬師のカトリーンにより処方された魔法薬を飲み始めた。
日々著しい回復を見せており、叔父のシレックが捕らえられて病人の振りをし続ける必要もなくなったことから、最近は毎日のように剣の訓練をしているという。
今度の舞踏会で無事に社交界デビューできそうだと、先日の朝訓練の際にアイリスが嬉しそうに語っていたのを思い出した。