現在、片想われ中
何を言っても無視して歩き続ける。
少し歩いて着いたところは人気のない校舎裏。
「こんなとこまで来てなんの用だよ」
「俺がさっき言ったこと、嘘だから」
どれのことだ?
「"もう大丈夫なのか?"って聞いたこと。本当は体調悪いなんて嘘だったんだろ。多分補習のことも・・・・・・何を隠してる?」
拓也は一歩も引かずに俺に迫って来た。
側から見れば、壁ドンと言えなくもない体勢になって
いるだろう。
「何も隠してない。体調が悪かっただけだ」
「いいや、そんなはずはない。俺は仮にも、お前と中
学から一緒なんだぜ」
俺は拓也とは中学で友達だった。
それは海里だった時だ。
だが灯里とこいつに接点は無いはずだ。
「昨日のお前は中学3年の時、事故に遭う前の灯里の雰囲気そのままだった。だが今の灯里は、俺が友達だった海里のようだ」
「何のことだ?」
「んー・・・・・・つまりどういうことだ?」
はあ、拓也は頭がキレるからな。
これ以上隠すよりは言ってしまった方がいいのかもしれない。
『灯里、聞いてるか?』
『うん』
少し歩いて着いたところは人気のない校舎裏。
「こんなとこまで来てなんの用だよ」
「俺がさっき言ったこと、嘘だから」
どれのことだ?
「"もう大丈夫なのか?"って聞いたこと。本当は体調悪いなんて嘘だったんだろ。多分補習のことも・・・・・・何を隠してる?」
拓也は一歩も引かずに俺に迫って来た。
側から見れば、壁ドンと言えなくもない体勢になって
いるだろう。
「何も隠してない。体調が悪かっただけだ」
「いいや、そんなはずはない。俺は仮にも、お前と中
学から一緒なんだぜ」
俺は拓也とは中学で友達だった。
それは海里だった時だ。
だが灯里とこいつに接点は無いはずだ。
「昨日のお前は中学3年の時、事故に遭う前の灯里の雰囲気そのままだった。だが今の灯里は、俺が友達だった海里のようだ」
「何のことだ?」
「んー・・・・・・つまりどういうことだ?」
はあ、拓也は頭がキレるからな。
これ以上隠すよりは言ってしまった方がいいのかもしれない。
『灯里、聞いてるか?』
『うん』