現在、片想われ中
その時地面に広がっていく血を見て、海里が死んでいくように見えた。
でも、目が覚めたら海里が私の中にいた。
どれほど喜んだか・・・・・・。
どんな形でもいい、私の海側に海里がいてくれたら。
「今は私、さっきまでは海里」
「それじゃあ、今は灯里ってことでいいんだよな?」
「うん」
私が肯定したその時、氷堂拓也はニヤリと笑った。
次の瞬間、私の目の前に氷堂拓也の顔がドアップで映り込んだ。
それと同時に私の唇に触れる柔らかい感触。
それは一瞬のうちに離れていった。
「・・・・・・なっ・・・・・・何をするの」
突然のことで頭が回らなかった。
「俺、中学の時から灯里のことが好きだったから」
「でも昨日・・・・・・」
昨日、海里だった私を男友達だと言っていた。
「だって最近は雰囲気とか違ったから・・・・・・でも今俺の目の前にいるのは、前の灯里だから」
「私はあなたのことを好きではない」
「名前で呼べよ、拓也ってさ」
でも、目が覚めたら海里が私の中にいた。
どれほど喜んだか・・・・・・。
どんな形でもいい、私の海側に海里がいてくれたら。
「今は私、さっきまでは海里」
「それじゃあ、今は灯里ってことでいいんだよな?」
「うん」
私が肯定したその時、氷堂拓也はニヤリと笑った。
次の瞬間、私の目の前に氷堂拓也の顔がドアップで映り込んだ。
それと同時に私の唇に触れる柔らかい感触。
それは一瞬のうちに離れていった。
「・・・・・・なっ・・・・・・何をするの」
突然のことで頭が回らなかった。
「俺、中学の時から灯里のことが好きだったから」
「でも昨日・・・・・・」
昨日、海里だった私を男友達だと言っていた。
「だって最近は雰囲気とか違ったから・・・・・・でも今俺の目の前にいるのは、前の灯里だから」
「私はあなたのことを好きではない」
「名前で呼べよ、拓也ってさ」