現在、片想われ中
「何故梨亜が2周で私は4周何ですか?」
「新藤は反省というものを知らないみたいだからな」
中田先生はさっさと走ってこいというような顔で別のところに行ってしまった。
はあ・・・・・・最悪。
「走ろうか」
「うん」
「ごめんな、私のせいで遅れて」
「気にしないで。忘れていた私も悪いから」
仕方なく・・・・・・本当に仕方なく歩いていると言えなくもない速さで走る。
駆け足より遅い。
「グラウンドってこんなに広かったっけ?」
「そうだよね、何故か広く感じるよね」
一周5分くらいかけて2周走る。
「灯里、残り頑張って」
俺はまだあと2周残っているから急いで走る。
今までのスピードが嘘だったかのように、一周を1分程度で走った。
「ハァハァハァ」
「おつかれ」
持ってきていた俺の水筒を渡してくれる。
「ありがとう」