現在、片想われ中
灯里は性格はおっとりしているが、運動能力は高いと思う。
普段の体育ではやる気を見せなかったけど・・・・・・。
そのおかげでこの体になっても大抵のことはできるし、体力で遅れをとるということもない。

「走り終わったなら、さっさとこっちに来い」

めんどくさいなぁ・・・・・・。

「やっと来たか!新藤灯里」

さらにめんどくさい奴が来た。

「今日こそ勝ってみせるぞ」

そう言われ続けてもう半年が経つ。
このめんどくさい奴は同じクラスの西原晴波。
4月あたりに噂では、テニス部の期待の新入部員だとか何とか騒がれていたっけな・・・・・・。
西原が俺に突っかかってくる理由は、高校に入学して初めの頃の体育の時間だった。
その頃は体力テストというものをしていた。
余程身体能力に自信を持っていたのか全種目俺に負けて悔しがっていた。
それから事あるごとに俺に勝負を挑んでくる。
まあ、俺が全部勝っているけど。

「今回は私が一番得意なテニスだ。お前に負けるはずがない」
「分かったからさっさとやるぞ」

数分後・・・・・・・・・・・・

「何故だ」

西原は膝をついて倒れる。
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