現在、片想われ中
勝負はもちろん俺の完全勝利。
これで何勝目だっただろうか。

「もう一回だ!」
「無理、私は梨亜とするから」

梨亜の肩を抱き寄せながら言う。
こういうのは友達とした方が楽しい。

「灯里、もう一回してあげたら?」
「私は梨亜としたいんだけど・・・・・・」
「ダブルスでもいいぞ」

何でこいつは上から目線なんだよ。
西原は同じクラスで尚且つ、同じテニス部の女子を連れてきた。

「梨亜はそれでもいいか?」
「うん」

俺にとっては、ダブルスだろうとシングルスだろうと関係ないが。
このペアで負けるはずがない。
さらに数分後・・・・・・・・・・・・

「何故だ」

再び膝をついて倒れた。
二人でなら俺に勝てるだろうと思ったのが間違いだったな。
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