現在、片想われ中

「次も頼んだよ」

現バスケ部の子が言う。

「おう!」

そのまま試合は順調に進み、圧倒的な強さを見せつけていく。
気づけばもう決勝戦。

「決勝戦6組Aチーム対6組Bチーム」

コートの中心に並ぶ。
俺の正面に梨亜がくる。

「負けないから」
「ああ、手加減はなしだ」

笛が試合開始の合図を告げる。
互いのチームの実力が同じなため、点差が開かない。
点を取っては取り返すの繰り返し。
16ー16でとうとう残り1分をきったところで俺にパスが回ってきた。
フェイントを入れながら他の人に他の人にパスを回していく。
ゴール手前でボールを奪われカウンターをくらう。
自陣まで乗り込まれ、梨亜にパスが回った。
そして残り5秒をきったとき苦し紛れに梨亜がシュートを放つ。
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