狼くん、ふれるなキケン!
◇
「ここが私の家なんだー」
「はえー……」
指し示された一軒家に、思わず間の抜けた声が漏れた。
大きい、そしてキレイ。
狼くんのおうちもアンティーク調でおしゃれだけれど、それとは対極的なおしゃれさだ。モダンな感じ。
そして、ひと言であらわすなら “豪邸” だ。
「プラス、おれの家でもあるってわけー」
「……!」
まやくんが付け足した言葉に思いっきり動揺した。
道枝さんとまやくんが同じ家に……?
それは、同居ってこと、なのかな。
まさか、狼くんと私とおんなじ……?
でも、憶測だけでしゃべるのも良くないと思って、とりあえず当たり障りのないことを口にする。
「おっきいおうちですね……」
「そー?」
「お城みたいで羨ましいです」
「ははっ、じっさいは無駄に広くて虚しーだけだけど」
気のせいかな、まやくんが少し寂しそうに目を伏せた。
加えて、「虚しい」なんてまやくんらしくないワードチョイスに首を傾げる。
「ここが私の家なんだー」
「はえー……」
指し示された一軒家に、思わず間の抜けた声が漏れた。
大きい、そしてキレイ。
狼くんのおうちもアンティーク調でおしゃれだけれど、それとは対極的なおしゃれさだ。モダンな感じ。
そして、ひと言であらわすなら “豪邸” だ。
「プラス、おれの家でもあるってわけー」
「……!」
まやくんが付け足した言葉に思いっきり動揺した。
道枝さんとまやくんが同じ家に……?
それは、同居ってこと、なのかな。
まさか、狼くんと私とおんなじ……?
でも、憶測だけでしゃべるのも良くないと思って、とりあえず当たり障りのないことを口にする。
「おっきいおうちですね……」
「そー?」
「お城みたいで羨ましいです」
「ははっ、じっさいは無駄に広くて虚しーだけだけど」
気のせいかな、まやくんが少し寂しそうに目を伏せた。
加えて、「虚しい」なんてまやくんらしくないワードチョイスに首を傾げる。