狼くん、ふれるなキケン!
◇
「狼くんっ、朝ですよ!」
「……んー……」
次の日の朝。
まさか、こんなにも早く “おやくそく” をやぶることになるとは思わなかった。
……昨日、決めたばっかりなのに。
ううん、やぶったんじゃない。
ちゃんと例外には当てはまるし……、それに、これは不可抗力!
「狼くん、起きてくださいっ」
今朝、めざまし時計の音で目覚めると、もう狼くんママはいなかった。
狼くんパパのもとへ、無事出発できたみたい。
昨日じゃんけんをした結果、家事の分担は私から────つまり、今日の家事の当番は私になったの。
だから、早起きしてちゃんと、ふたり分の朝ごはんも作ったんだよ。
なのに、私が髪を結んで制服のリボンを整えてカバンの中身を確認して────準備万端になっても、狼くんは一向に起きてこないから。
「狼くーん、いい加減に起きないと、遅刻しますってば……!」
“2.互いの部屋には立ち入り禁止” をはやくも無視した私は、いま、狼くんの部屋のなか。
だって、このままじゃかんぺき遅刻なんだもん。
「狼くんっ、朝ですよ!」
「……んー……」
次の日の朝。
まさか、こんなにも早く “おやくそく” をやぶることになるとは思わなかった。
……昨日、決めたばっかりなのに。
ううん、やぶったんじゃない。
ちゃんと例外には当てはまるし……、それに、これは不可抗力!
「狼くん、起きてくださいっ」
今朝、めざまし時計の音で目覚めると、もう狼くんママはいなかった。
狼くんパパのもとへ、無事出発できたみたい。
昨日じゃんけんをした結果、家事の分担は私から────つまり、今日の家事の当番は私になったの。
だから、早起きしてちゃんと、ふたり分の朝ごはんも作ったんだよ。
なのに、私が髪を結んで制服のリボンを整えてカバンの中身を確認して────準備万端になっても、狼くんは一向に起きてこないから。
「狼くーん、いい加減に起きないと、遅刻しますってば……!」
“2.互いの部屋には立ち入り禁止” をはやくも無視した私は、いま、狼くんの部屋のなか。
だって、このままじゃかんぺき遅刻なんだもん。