狼くん、ふれるなキケン!
ATTENTION 4: ソースの二度漬けお断り!
◇
「狼くんっ、おかえりなさい……!」
玄関の鍵を開ける音。
それから、ガチャリと扉のひらく音。
それらに、すばやく反応して玄関までぱたぱたと駆けた。
迎えにきた私を一瞥して、ため息をついて、無視。
そのまま靴を脱いであがってくる狼くん。
「狼くん、おかえりにはただいまって返すんですよ! わかってますか……っ?」
「……うるせえ」
「挨拶は、社会人の基本ですからね……!?」
狼くんにはぜひとも、しっかり挨拶できる社会人になってほしい……なんて謎目線で考える私に。
毎度のごとく絶対零度の眼差し。
「耳障りなんだけど」
せめて、もうちょっと冗談っぽく言ってほしいよ。
いつも思うけれど、狼くんの顔がマジすぎる。
いや……心底思ってるからこそのその表情なのだろうけれど、オブラートに包むということも覚えたほうがいいんじゃないかな、と私は思う。
それも立派な社会人になるには必要なことだもん。
「狼くんっ、おかえりなさい……!」
玄関の鍵を開ける音。
それから、ガチャリと扉のひらく音。
それらに、すばやく反応して玄関までぱたぱたと駆けた。
迎えにきた私を一瞥して、ため息をついて、無視。
そのまま靴を脱いであがってくる狼くん。
「狼くん、おかえりにはただいまって返すんですよ! わかってますか……っ?」
「……うるせえ」
「挨拶は、社会人の基本ですからね……!?」
狼くんにはぜひとも、しっかり挨拶できる社会人になってほしい……なんて謎目線で考える私に。
毎度のごとく絶対零度の眼差し。
「耳障りなんだけど」
せめて、もうちょっと冗談っぽく言ってほしいよ。
いつも思うけれど、狼くんの顔がマジすぎる。
いや……心底思ってるからこそのその表情なのだろうけれど、オブラートに包むということも覚えたほうがいいんじゃないかな、と私は思う。
それも立派な社会人になるには必要なことだもん。