呉服屋王子と練り切り姫
家政婦という名の掃除係になりまして
終わりの見えない掃除に泣きそうになる。なぜ私は今彼の部屋の掃除をしているのか……。まさか勢いで言ったあれを本気にしてしまうとは思わなかった。それに、部屋鍵まで渡してくるなんて……。
はぁ、と溜息をついて、ひとまず玄関から手をつける。なぜ洗濯物が所狭しと散らばっているのか。それも、いつ着ているのだろう洋服ばかり。彼が紺の袴羽織以外で居るところなんて見たことがない。
「和服は大切にしてるのに……なぜ洋服はこうなるの?」
そんなことを思いながら、とりあえず洗濯物をひとまとめにしておく。洗濯機は脱衣場で見たような気がする……この間泊まった時にはあったはずの“道”はもうすでに無くなっていて、私は洗濯機にこれらを放り込むことをいったん諦めた。
はぁ、と溜息をついて、ひとまず玄関から手をつける。なぜ洗濯物が所狭しと散らばっているのか。それも、いつ着ているのだろう洋服ばかり。彼が紺の袴羽織以外で居るところなんて見たことがない。
「和服は大切にしてるのに……なぜ洋服はこうなるの?」
そんなことを思いながら、とりあえず洗濯物をひとまとめにしておく。洗濯機は脱衣場で見たような気がする……この間泊まった時にはあったはずの“道”はもうすでに無くなっていて、私は洗濯機にこれらを放り込むことをいったん諦めた。