QUALIA ー最強総長×家出少女ー
朝、私はルナを起こしに行った。
その手には、ポインセチアの鉢植えがある。
「ルナさん、起きてますか?」
扉を開くと、ルナは壁を見ながら、ブツブツと何かを言っていた。
黒を基調とした、殺風景で断捨離したようなルナの部屋。
そこで異様な存在感を放っているのは、ルナが見つめる先にある、壁にかけられた一枚の写真。
その中で、高校生くらいの女の人が微笑んでいる。すごく美人で、私では絶対に勝てないと思った。
元カノ? なんてきくほど、空気が読めない人じゃない。
「昨日も眠れなかったんですか?」
私がきくと、ルナの視線は写真から私へ移る。
「敬語は止めろ。さんもつけるな。一応、お前は俺の女だからな」
……一応。その言葉が胸をえぐった。
「何日寝てないの?」
その手には、ポインセチアの鉢植えがある。
「ルナさん、起きてますか?」
扉を開くと、ルナは壁を見ながら、ブツブツと何かを言っていた。
黒を基調とした、殺風景で断捨離したようなルナの部屋。
そこで異様な存在感を放っているのは、ルナが見つめる先にある、壁にかけられた一枚の写真。
その中で、高校生くらいの女の人が微笑んでいる。すごく美人で、私では絶対に勝てないと思った。
元カノ? なんてきくほど、空気が読めない人じゃない。
「昨日も眠れなかったんですか?」
私がきくと、ルナの視線は写真から私へ移る。
「敬語は止めろ。さんもつけるな。一応、お前は俺の女だからな」
……一応。その言葉が胸をえぐった。
「何日寝てないの?」