QUALIA ー最強総長×家出少女ー
「ううん。私もそう思うし…」

颯太君は私より少し低い目線を上げ、顔を赤くする。

「僕じゃダメ? 年下は対象にならない?」

びっくりして、足を止める。

いや、聞き間違いだよね?

「そ、颯太君? 今、なんて?」

颯太君はさらに顔を赤くする。

「ルナさんは尊敬してるけど、こういう“勝負”は別だってこと。僕だって、男なんだから」

反則級に可愛い顔で上目遣いする。

なんだか小さなライオンに、牙を立てられた気分!

「と、とにかく帰ろう! 欲しいものも買ったし!」

そう言って前を向いたとき、向こう側の道に、さっきのお巡りさんの姿が見えた。

お巡りさんの前を歩くのは、

「美桜? 芽郁? 阿里沙?」
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