QUALIA ー最強総長×家出少女ー
総長との朝
☆☆☆
「うう、頭痛い…」
カーテンから朝日が差し込んでいた。
寝起きでまぶたが完全に開ききらず、頭がボーッとする。
これが二日酔い? てか、私、生きてるの?
どこからか、フローラルの香りがし、細い寝息がきこえた。
……なんだか、温かい感触もする。まるでお母さんに抱き締められているような。
いや、そんなわけないか。
お母さんは、一年前に死んだんだ。私のせいでね…。
体を起こそうとする。てかここ、いつものベッドじゃない気が…?
「あれ? 体が動かない」
目を開けてみる。誰かが、私を抱いている?
すぐ目の前には、裸の身体。細くも、逞しい筋肉のついた、男の上半身で…