QUALIA ー最強総長×家出少女ー
「ん、なんか落ちたよ?」

篤史さんはチケットを見て青ざめる。多分、頭の中は将冴さんへの怒りでいっぱいだろう。

「これ! 昨日オープンした水族館のチケットだ! うわぁ、いいなぁ、私も行きたいんだよなぁ!」

陽葵さんは目をキラキラさせる。

篤史さん! 今を逃したら一生、後悔しますよ!

すでにリンゴみたいに真っ赤な篤史さんは、さらに動揺し、トラクターのようにブルブル震え出した。

そして急に地面に座ると、手のひら地面につけた。

これってまさか、土下座??

「陽葵さん!! 俺と!!」
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