QUALIA ー最強総長×家出少女ー
四年後
☆☆☆
ワルシャワに来てから四年が経過し、私は18歳になっていた。
髪も伸び、身長も160cmを越えた。体型は相変わらずやせっぽちだけど、鏡に映る自分の姿は、映像で見た若い時のお母さんにそっくりだ。
机に向かい、“あの人”への手紙をしたためる。
明日はクリスマスだ。そして、ワルシャワ国際ピアノコンクールが開催される。
半年前、私は審査の結果、日本代表としてコンクールへの出演が決まった。
一番喜んだのは蓮だった。蓮は私が選ばれたことで出演を逃したけど「何かの間違いで自分が選ばれたら抗議するつもりだった」と笑っていた。
『四年前の約束、覚えていますか? この手紙がペコに届く頃、私とルナが、ワルシャワで再会していることを祈ります。明日、私はあなたのために演奏します。どうかそのときは…』
ワルシャワに来てから四年が経過し、私は18歳になっていた。
髪も伸び、身長も160cmを越えた。体型は相変わらずやせっぽちだけど、鏡に映る自分の姿は、映像で見た若い時のお母さんにそっくりだ。
机に向かい、“あの人”への手紙をしたためる。
明日はクリスマスだ。そして、ワルシャワ国際ピアノコンクールが開催される。
半年前、私は審査の結果、日本代表としてコンクールへの出演が決まった。
一番喜んだのは蓮だった。蓮は私が選ばれたことで出演を逃したけど「何かの間違いで自分が選ばれたら抗議するつもりだった」と笑っていた。
『四年前の約束、覚えていますか? この手紙がペコに届く頃、私とルナが、ワルシャワで再会していることを祈ります。明日、私はあなたのために演奏します。どうかそのときは…』