QUALIA ー最強総長×家出少女ー
聞きなれない声がした。日本人?

涙でくしゃくしゃになった顔をふき、振り返る。

「誰? え? 颯太君なの?」
「うん。久しぶり」

四年前の面影がある。けど、身長が伸びていて、170cmは余裕である。

私だってかなり伸びたと自分では思ってたのに、余裕で見下ろされている。

そっか。颯太君も17歳。もう高校生だもんね。

声が分からなかったのは、声変わりして低くなっていたからだ。もう女の子には絶対間違えられない。

ていうか、なんでここに?

「お、琴葉、でっかくなったな!」

私は目を見開く。

「将冴さん…」
「よぉ!」

将冴さんはほとんど見た目は変わってないけど、髪が少し短くなっていた。
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