QUALIA ー最強総長×家出少女ー

『約束する。俺もそれまでに、俺自身を誇りに思えるような生き方をする』

それが、ルナが見つけた答えだったのかもしれない。

ある日、ルナは一人の不良少年と出会った。

詳しい事情は分からないけど、学校にも、家にも居場所がない孤独な少年だった。

ルナは彼と何度も話をした。最初は拒否されていたけれど、徐々に少年も心を開いていった。

学校に通っていなかった少年のために、勉強を教えることもあったらしい。そうして少年はまるで実の兄のようにルナを慕った。

少年は学校にも通いだし、一ヶ月ほど経った。

その日の朝、ルナは少年に『聞いてほしい悩みがある』と呼び出された。

麗於さんが最後にルナを見たのは、朝食をペコで食べながら『あいつは俺に似ている』と微笑んだ姿だった。