QUALIA ー最強総長×家出少女ー
演奏で全ての力を使い果たし、体はボロボロだった。

けど、最後まで私はピアニストであり続けたかった。

舞台袖までは、自力で歩いた。すると一気に体から力が抜け、倒れる。

それを蓮が受け止めて支えた。

「私、どうだった?」

蓮は笑う。

「立派だった。よく頑張ったね」

蓮は私を抱き締めた。涙が止まらなくて、私は蓮の胸の中で泣いた。

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