QUALIA ー最強総長×家出少女ー
左手の薬指には、いつの間にか指輪がつけられていた。

シルバーで、小さな宝石がついている。どこか神秘的な力を宿したように、その指輪は輝いていた。

「ありがとう。蓮…」

私は指輪にキスをした。そして、唇を離すと、蓮の緑色の瞳を見つめ、静かに微笑んだ。
< 303 / 304 >

この作品をシェア

pagetop