QUALIA ー最強総長×家出少女ー
「それは、ちょっと…!」

とっさに後退りする。男なんて、目的はそれか。

「うわっ、困った顔も可愛い~! もしかして経験ないの?」

「この子、どっかで見たことある気がするけど?」

ギクッ!

「気のせいじゃね? それよりこんな上玉、みすみす逃がすわけにはいかねぇよな」

詰め寄る三人。なんだか目が怖い。

抵抗したら、殺されるような気さえする。

「分かりました。それでいいなら…」

さっきは、大人になったら経験することをしたいって考えてた。

これも大人になったら、みんな経験することだ。今しなかったら、二度とできないかもしれない。

「それじゃあ、こっち来て」

刺青の男が手を引く。そのとき、赤い目の男の子の姿が頭に浮かんだ。

「やっぱり、ダメ…!」

手をふりほどき、逃げようとする私。刺青の男は、私の髪をつかんだ。

「めんどくせぇ!! ここでやっちまえ!!」
「手を着けちまえば俺らのモノだっ!!」
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