QUALIA ー最強総長×家出少女ー
麗於さんが言うと、みんなは私をにらんだ。

こんなことになっていたなんて、、

朝までに帰るつもりが、もうすでに、私はみんなに迷惑をかけてしまっていた。

「バカか? 話し合いもクソもねぇだろ!」

左側に座っていた男が声を上げる。

「藤堂篤史(とうどうあつし)様だ。隊服の背中に青い翼の刺繍があるだろ? それが最高幹部の証だ」と犬飼君。

すごく筋肉質で色黒。背がAXISの誰よりも高くて、顔は子供がみたら泣き出しそうなくらい目つきが怖い。

髪は銀色で、男らしい色気がすごくある。不良が好きな人にはたまらないイケメンだろうけど、私は苦手かも。

「今すぐ追い出しちまえよ! そんな訳のわかんねぇ女! めんどくせぇなら、いっそ俺が殺してやるよ!」

低い声で威圧する。眉間にシワが寄り、私への敵意が剥き出し。

この人怖いな。本物の不良って感じ。

「おいっ、待てよ!」
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