御曹司は魔法使い⁉︎
少し話しただけで、彼女の持つふわふわとした雰囲気と可愛らしい喋り方、守ってあげたくなる華奢な身体付き、その全てに夢中になった。
それが俺の初恋だったのだと思う。
俺はすぐに交際を申し込んだ。
そして、同じように好意を持っていてくれた彼女にOKをもらい、付き合いが始まった。

その頃の俺は、初めて女の子と付き合う事に舞い上がっていた。可愛いくて、大事にしたくて、
彼女をプリンセスのように扱っていたと思う。
それは、その頃春彦に言われて気付いた事だったが。
ゴールデンウィークには、サークルのイベントと重ならない2日間を軽井沢で過ごそうと、リゾートホテルを一泊、予約した。
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