御曹司は魔法使い⁉︎
「いや! ち、違うんだ!
…いや、その…その…あの………
……………何か当たってないか?」

「…⁇ 当たってる?
何が? 
あ、歯が?
ごめんなさい!」

「いや! 違う! そうじゃなくてっ‼︎」

俺はさらにキツく花を抱きしめた。

「…ほら。
花のお腹の辺りに…硬い物が当たってないか?」

「…え?
えぇ⁉︎……これって、その…あの…」

「奇跡だ…。
花! 俺、勃ってる‼︎」

「エェ‼︎ そ、そうなの⁉︎
え、コレがそうなの⁇」

信じられない…
マジで奇跡が起きた…
もう何年も、全くなんの反応もなかったのに…

…いや、まだだ。
問題はこの先なんだよ。

善は急げだ‼︎

俺は花を抱き上げて、ベッドルームへ急いだ。

「キャッ!
寿貴先生⁉︎ 何⁉︎
私、重いよ⁉︎ ねぇ!下ろして〜!」

「重くないっ!
緊急事態なんだよ! 捕まってろ!」

「ちょっと〜〜!………キャァ‼︎」

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