御曹司は魔法使い⁉︎
「花ちゃん、お菓子置いておくから、和菓子は脂肪分少ないし、カロリーは控えめのものにしたから。あんみつもあるからね。」

「キャー!
嬉しいです〜。ありがとうございます!」

松寿庵のあんみつ!
今すぐにでもいただきたい!



「ね、言ってよ。」

「え?…あぁ…。
えーと、この度、俺達も結婚する運びとなりました。」

「「え!!」」

「ウフフ…。コレ。」

と言って、秋香さんは、遠目にもわかるくらい光り輝く大きなダイヤの指輪を、婚約会見さながらのポーズで見せてくれた。

「…マジか。」

「おめでとうございます!
うわー、指輪綺麗!
秋香さん、見せて見せて!」

「…い、いつから?」

「あー、…いつからかはさておき、まぁ、その…俺も早く落ち着きたかったし、秋香の勢いに負けたと言うか…。」

「あら? そんなこと言う?
人のバージン奪っておいて。
私が高校生の時からよ。」

「…。」
「…。」

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