御曹司は魔法使い⁉︎
「いや、寿貴くん。寿貴くんには大事な仕事があるだろうからね。
明日は葉子と俺が9時にはここに来るから。
ちゃんと赤城にも言ってあるから大丈夫だ。」

「…そ、そうでしたか。
ありがとうございます…。」

…まあ、初孫で、しかも私はひとりっ子だからね。この朝倉のジジババの溺愛ぶりは仕方がないんだと思うよ。
ごめんね〜、寿貴先生。

そしてジイジーズは、毎回恒例の仁貴を抱っこしての写メの撮り合いをし、お互いエアドロップで送りあって帰っていった。

これ、いつまで続くんだろう…。
実家が近すぎるのも、父親達が仲良すぎるのも、何かと問題だ。


「…くそー。じじい達め!
明日は出禁だからな‼︎」

「……。」





◇◇





「よし! 問題ない!
母乳の出も良いし、子宮もちゃんと収縮しているし、全て正常だ。」

「ホント⁉︎ 良かったー。」

「…………というわけで。
今日から元の生活に戻っていい。」

「……はーい。」

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