御曹司は魔法使い⁉︎
「あ、ありがと…うう〜ありがとう〜…」
「あー、また泣かせてしまったか?
よしよし。指輪付けてやるからな。泣きやめ。」
そう言って、ちょっとびっくりするくらい大きな、キラキラ光るダイヤの指輪を私の薬指にはめてくれた。
あれ、ピッタリだ。
「…なんでピッタリなの?」
「寝てる間に測らせてもらった。」
なるほど…。
「…重い。重いくらい大きいね。」
「当たり前だ。俺の愛は重いぞ。
しっかり受け取ってくれ。」
「……うん。すっごく綺麗…。
ありがとう!」
嬉しくて、思わず私からキスをした。
それは私にとっては、とても自然な事で…
だけど、何故か寿貴先生はビクッと身体を揺らして、一瞬後ろに下がった。
え? なんで⁇
「よ、よし。じゃあ寝ようか。
花も疲れただろう?
久しぶりの外出だったからな。」
「……寿貴先生?」
「ストップ!
今日はこれ以上近づくな。
花はな、まだ産後マタニティーブルーの最中なんだよ。
育児に不安なだけが情緒不安定の理由ではないんだ。幸せすぎて涙もろくなる事も、やっぱりマタニティーブルーなんだよ。
理由はそれぞれだからな。
俺は、無理をさせたくないんだ…。
今日は…仁貴を真ん中に置いて、川の字で寝ようか。俺たち、別に寝相悪くないしな。
大丈夫だろう。
…ゆっくり休め。」
「あー、また泣かせてしまったか?
よしよし。指輪付けてやるからな。泣きやめ。」
そう言って、ちょっとびっくりするくらい大きな、キラキラ光るダイヤの指輪を私の薬指にはめてくれた。
あれ、ピッタリだ。
「…なんでピッタリなの?」
「寝てる間に測らせてもらった。」
なるほど…。
「…重い。重いくらい大きいね。」
「当たり前だ。俺の愛は重いぞ。
しっかり受け取ってくれ。」
「……うん。すっごく綺麗…。
ありがとう!」
嬉しくて、思わず私からキスをした。
それは私にとっては、とても自然な事で…
だけど、何故か寿貴先生はビクッと身体を揺らして、一瞬後ろに下がった。
え? なんで⁇
「よ、よし。じゃあ寝ようか。
花も疲れただろう?
久しぶりの外出だったからな。」
「……寿貴先生?」
「ストップ!
今日はこれ以上近づくな。
花はな、まだ産後マタニティーブルーの最中なんだよ。
育児に不安なだけが情緒不安定の理由ではないんだ。幸せすぎて涙もろくなる事も、やっぱりマタニティーブルーなんだよ。
理由はそれぞれだからな。
俺は、無理をさせたくないんだ…。
今日は…仁貴を真ん中に置いて、川の字で寝ようか。俺たち、別に寝相悪くないしな。
大丈夫だろう。
…ゆっくり休め。」