御曹司は魔法使い⁉︎
俺はここを利用する時は必ずラウンジにしている。
バーの方がもっとカジュアルで、気の張らない雰囲気なのだが、バーには奥中さんがいない。
客同士が自由に喋れるようなっている。
選ばれた会員しかいないので変な客がいるわけではないが、こっちはゆっくり男同士で呑みたくても、アパレルの女社長やら、大手不動産会社のご令嬢などから声がかかる。それが鬱陶しい。
全く興味ないのに、何故一緒に呑まなければならない。
周も、普段なら来るもの拒まずだが、俺と一緒の時は弁えていて、女を遮断してくれる。
しかし、そんな鬱陶しいことは、このラウンジでは起こらない。何故なら、支配人の奥中さんを通さずに、他の会員席を訪れることはタブーだからだ。話しかけるだけでも、もちろんルール違反となる。
このラウンジで、真剣に商談をする人も多くいる。2人だけの世界に浸りたいカップルもいる。
奥中さんは全てを把握していて、挨拶出来ない状況であれば、必ず伝えてくれる。
奥中さんの采配によって、このラウンジは秩序が保たれているのだ。
ここは過ごしやすい。
◇◇
バーの方がもっとカジュアルで、気の張らない雰囲気なのだが、バーには奥中さんがいない。
客同士が自由に喋れるようなっている。
選ばれた会員しかいないので変な客がいるわけではないが、こっちはゆっくり男同士で呑みたくても、アパレルの女社長やら、大手不動産会社のご令嬢などから声がかかる。それが鬱陶しい。
全く興味ないのに、何故一緒に呑まなければならない。
周も、普段なら来るもの拒まずだが、俺と一緒の時は弁えていて、女を遮断してくれる。
しかし、そんな鬱陶しいことは、このラウンジでは起こらない。何故なら、支配人の奥中さんを通さずに、他の会員席を訪れることはタブーだからだ。話しかけるだけでも、もちろんルール違反となる。
このラウンジで、真剣に商談をする人も多くいる。2人だけの世界に浸りたいカップルもいる。
奥中さんは全てを把握していて、挨拶出来ない状況であれば、必ず伝えてくれる。
奥中さんの采配によって、このラウンジは秩序が保たれているのだ。
ここは過ごしやすい。
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