御曹司は魔法使い⁉︎
「朝倉様、松寿庵の松村周様と、トゥモローシードセンター長の桜川寿貴様です。」

「朝倉コーヒーの朝倉仁です。
こっちは娘の花。それと、常務で企画部長を兼任している赤城だ。」

「赤城です。
私は朝倉社長の大学の後輩なんですよ。
誘われて入社して、かれこれ30年ですねー。」

「松寿庵の松村周です。
朝倉社長、赤城常務、突然お邪魔してすみません。
お会い出来て光栄です。」

「こちらこそ。
今日は身内だけで呑んでたからね。
声を掛けてくれて嬉しいよ。」

「トゥモローシードセンターの桜川寿貴です。
父がいつもお世話になってます。」

「君が雅貴さんの息子さんか…
いや、びっくりしたな〜。
若い時の雅貴さんそっくりじゃないか。」

「…よく言われます。
そんなに似てますか?」

俺と父はかなり似ているらしい。
今の父は髪がシルバーだから、そう似ているように思わないのだが。
こうやって昔から知っている人に会うと、かなり驚かれる。

「似てるねー。
俺が会ってたのは大学の頃までだけどね。
よく勉強を教わったんだ。」

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