「さよなら」は言わないよ。
「きゃー!!奏斗先輩〜!!」


「こっち向いてー!!」


黄色い声援と共に教室に入ってきたのは同じクラスの菊池奏斗(きくちかなと)


学校1のイケメンで、私の初恋相手


まぁ密かに好きって感じかな笑


奏斗「……はよ」


瑞希「おはー」


「おはよぉ、今日も相変わらずの人気っぷりですね奏斗さん」

私は面白おかしく奏斗に言った


奏斗「陽葵お前煽ってるだろ……」


切れ長な目で私を睨む奏斗


「なわけ〜笑 人気者は大変だなーって笑」


奏斗「今日はジュース買ってやんねぇ」


そう言って奏斗は机に突っ伏した


「ぎゃあ!冗談だからあ!ジュース無しだけは勘弁!!」


私は奏斗に拝むように手を合わせた



そう、私は毎日奏斗にジュースを買ってもらってるのだ

え?なんでかって?好きな人からなにか貰う優越感を味わいたいのだよ


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