パリで出逢った ソウルメイト ②
「う〜ん、変装してたしいつも1人だったかな」

「変装?」

「うん。瞳がブルーで小学生の時に揶揄われて、中学から黒い瞳のカラーコンタクトしてたけど、誘拐未遂に遭ってね〜
髪の毛で顔を隠すようにして黒縁メガネしてたのに、高校時代は通学電車で一緒になった大学生の変なストーカーにつけ狙われちゃって、大変だったかな? 」

「え〜! マジで〜 だってパリでは変装して無かったろう?」

「うん。大学に入って美咲と友達になれた事で、黒縁メガネをやめて髪型や服装も普通になれたの。
パリでは瞳がブルーでも日本では目立つ髪の色も違和感なく過ごせたからね!」

「そうだったんだなぁ〜。そんなに辛い目に遭ってたんだなあ〜
オレ達の子供は、気をつけてやろうな!
ボディーガード付けるとかさ!」

「ハハハ。私が合気道を教えるわ!」

「あ、そうか!リサは、師範だったな!合気道が、リサを救ったのかな?」

「うん。そうなの。美咲も空手強いから男の子なら美咲に空手を教えてもらうのもいいかもね!」

たくさん辛い目に遭ってきたのに明るいリサ。
オレはリサも家族も守り精神的に強くなると改めて心に誓った。

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