響は謙太郎を唆す
先生が状況の説明をするために、すぐ駆けつけてくれる事になった。
1時間ぐらいかかるが、仕方なくそのまま待つ。
レンがちょっとしてから出てきた。
ニット帽をかぶり髪をごまかしている。
ピアスもアクセサリーも外し、服も多分一番地味な白シャツにズボンだった。
サングラスもカラコンもせず、お化粧も最低限、眉をひくぐらいだけに落としてあった。
でも雰囲気はいかつい。
警官は一瞬で緊張したが、レンが、
「俺はミュージシャンなんで、こんな感じだ。
だが、まともだ」
と言ったので、微妙な雰囲気だった。
そのうち、先生が到着するより前に、きちっとしたスーツの紳士がやってきて「弁護士です」と警察に挨拶した。
レンが知り合いの弁護士さんを呼び、すぐに駆けつけてきてくれた。
そのうち先生も到着した。