別れと弱さと始まりと
おまけ
上司 佐々木玲美
大学時代から好きだった人に告白した。
ずっと好きだった。
「ごめん、玲美とは付き合えない。今、好きな人がいるんだ。彼氏持ちだけどな。まだ諦められないんだ」
玉砕だった。
あまりにも惨めて寂しくて、週末にあった職場の飲み会ではいつも以上に呑んだ。
気付いた時は、後輩の家だろうか?ソファーに寝かされていた。うつらうつら後輩が介抱してくれた記憶がある。
シャワーの音がする。
私を女として認めて欲しくて、慰めて欲しくて自分の欲望のままに裸になり、浴室へ入った。
後輩は抵抗はするが、私は離れなかった。
早朝に目が覚め、後輩が起きる前に部屋を出た。