大嫌いな千瀬くんに、好かれました♡!?〜君に溺れる365日〜
 その瞬間、響木さんがナイフを振り上げた。

「千瀬っ!?」

 思わず声を上げた私。

 千瀬の方をみると、複数の場所から血が出ていた。

 私は、泣きたい、ものすごく泣きたいけど、今は、ただただ、千瀬を守りたい。

「こ、このっ……!!最低野郎……!」

 私は千瀬の前に出て、死ぬ気で幅木さんのお腹を蹴った。

 すると、打ち所が悪かったのか、幅木さんは気絶してしまった。
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