大嫌いな千瀬くんに、好かれました♡!?〜君に溺れる365日〜
 小学校は同じ、中学で別れ、高校で再開。

 千瀬は、ずっと私を想っていてくれた。

 中学校では、会えなかったのに、その期間さえも、きっと想ってくれていた。

 私の、友達関係の事だって、すごく心配してくれていたみたいだし……。

 すごい彼氏だなぁ。

 世の中の女の子に羨ましがれても当たり前って言えそう。



 そんな事を考えながら、歩いていると、くじ引きの屋台が見えて来た。



 そして、くじ引きの屋台に着き、お金を出そうとすると……。

「俺が出すから」

 も、もぉー!私、さっきも射的で出してもらったんだから……。

「いいよ!このぐらい出せ———」

「言ったよね?デロデロに甘やかすって」

 っ……。

「それは、結輝が大事に使って」

 っ……!もー!千瀬って、なんかお父さんみたい。

「ありがとう」

「やっぱ、後でチューするのも兼ねるわ」

 え!?

「はいはいじゃあ〜くじ引いて」

 なんと、喋ってる間にお金を出してくれていたみたい。

 んー?一等は、うゎぁっ!大きなぬいぐるみ!

 欲しいー!!



 そして、私はくじを引いた。

 4等か……。

 ん?4等も、ぬいぐるみだぁ!

 小さいけど、可愛いぬいぐるみ。
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