大嫌いな千瀬くんに、好かれました♡!?〜君に溺れる365日〜
「大丈夫か!?結輝!」

 千瀬は、慌てた顔で手を差し伸べてくれた。

 その手に捕まり、立ち上がって、汚れた制服をパッパと払う。

「おっとすみませんねぇ」

 うゎっ……やけにわざとそ……。

 千瀬は平然としていたが、私は青ざめた。

 この人達、お祭りの時の……。

 って言う事は、生徒会の人達だっ……?

「あ!結輝〜!」

 なな?

 幸くんも一緒だ。

 ふふっ。ラブラブだなぁ。

「なんだ?お前らの連れですかぁ?千瀬く——」


 すると千瀬は殺気ぷんぷんで、生徒会の人達の方を笑顔で見つめた。

 すると、生徒会の人達は、「ひぃいー!」と声を上げて、何処かへ消え去っていった。


「なにあいつら。気持ちわっる」

 あはは……。


 すると千瀬は、〈ムギュ〉と言う効果音をつかんばかりに抱きしめてきた。

「可愛い。癒される……」

 ……?

 な、なんか千瀬元気無い?

「千瀬、大丈夫?元気無いけど」

「え?あ、大丈夫」

「そっか。ならよかった。」

 安心して、胸を撫で下ろす。

「結輝、絡まれてたけど大丈夫!?」

「なな!大丈夫だよ」

「あ!結輝!一緒に行こ!」

「うん!」
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