大嫌いな千瀬くんに、好かれました♡!?〜君に溺れる365日〜


 ああっ。バランスが。

 フラッとすると、階段で足を踏み外し、倒れていく気がした。

 すると、バサッと誰かに支えられた。

「おい千瀬、結輝が心配してたぞ」

「幸……。俺、生きていけないかも」

「バカ言うな、お前の可愛い彼女を信じて、大人しく生きて待ってやがれ。その間は、俺と七海が遊んでやっからよ!」

 背中をポンッと叩かれる。

 いいヤツだな……。
< 331 / 588 >

この作品をシェア

pagetop