大嫌いな千瀬くんに、好かれました♡!?〜君に溺れる365日〜
 ちょっとバカにするのようにクスクス笑う先輩。

「ごめんなっ……さい……」

 無理、千瀬がいないと余計に千瀬の事を考えちゃうのっ……。

「千瀬に、溺れてるのっ……!怖いぐらい、幸せなぐらい溺れてるっ……」

「……んな事はわかってるから」

 羽斗先輩が言ったことは、決して嘘偽りがない声色だった。

「じゃあ、それでもいいんですか?」

「まだわかんないじゃん。やっと光が見えて来たんだから、その明るい未来がある光を手放したくないんだよ」
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