大嫌いな千瀬くんに、好かれました♡!?〜君に溺れる365日〜
「うるさいね……」

「ああ」


 輝絵もそう思うよな。

「じゃあさ、ふふっ」

 なんか企んだ顔してるな。

 チュッ——

 響きあった音は、キスした音だとすぐわかった。

 けど、俺と輝絵が口付けている事はわからなかった。


「お、おい……?」

「あれ?初めて?私もだけど」

 マジかよ……。

「初めてだったの。こんなにも暖かい人に触れられたの。結輝ちゃん分の想いを埋められるかはわからない。けど、私、駿知と居たいから、付き合ってください」

 おいおい本気かよ……?

「俺、結輝が好きだったんだぞ?つい最近の事だったのに、いいのか?」

 輝絵といると、楽しいし、自然と笑みが漏れる事が多い。

 けど、こんな失恋したばっかの俺で本当にいいのか?

「うん!しゅんくんだーいすき!」
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