大嫌いな千瀬くんに、好かれました♡!?〜君に溺れる365日〜
 暖かい……。

 ぷにぷにと千瀬が私の頬をいじっているのがわかった。

 叩いたり、つまんだり。

「いーかげん起きなよ」

 うっ……まぁ、バレてますよね……。

「だって、寒いしここ、あったかぁいんだもん!」

 すると千瀬は今にも煙が出そうなぐらい顔を真っ赤にした。


「ちと、せ?顔真っ赤だよ?」

「うん、わかってる。一回目瞑って」


 そう言われた通りに目を瞑っていると、〈カシャッ〉とシャッター音が鳴り響いた。
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