大嫌いな千瀬くんに、好かれました♡!?〜君に溺れる365日〜
イジメ
「ひゃっ!わっ、千瀬か……」
ビックリした……。
「もう、驚かせないでよ……」
ビックリし過ぎて、心臓がバクバク言っている。
「だ、誰だよ!お前!」
急に、クラスの男の子が千瀬にそう言った。
「あ"?俺は別にお前に用なんてねぇんだよ」
1オクターブ下がった千瀬の声にビクッとする。
「な、なんだよっ!」
すると他の男の子が千瀬に向かってそう言った。
教室が、静かになり、怯えている気がした。
「結輝ぃ……仕事頑張ったよぉ……」
「ふふっ。よくできました!」
そう言って、私は千瀬の頭を優しく撫でた。
「ゆ、結輝センセイ、ソノヒト、ダレ……?」
あ、まぁそうなるよね……。
さすがに千瀬の顔出しとなると、面倒くさくなるので、千瀬の手を取り、自分の薬指と千瀬の薬指を同時に見せた。
すると、左賀美先生以外は、全員
「は?」
「え?」
という顔をしていた。
まぁ、そうですよね。