大嫌いな千瀬くんに、好かれました♡!?〜君に溺れる365日〜
「ごめんね、驚かせて、この人、私の旦那さんなの。」

「どーも」

 すると、1人の男の子が、

「え……?本当……?」

と切なくかすれた声でそう聞いて来た。

「うん……」

「じゃ、じゃあ顔見せなさいよ!!」

 女の子が強がってそう言う。

「ごめんなさい!それだけは……!」

 ただでさえ、街中でも千瀬はマスクを欠かさずしてるのに、学校でその努力は無駄にして欲しくないと思う。


 けど、その他にも、『千瀬は、私のモノだから見せたくない』という感情もあるんだ。

 私って、束縛かな……?

「うるっさいわね!!さっさと見せなさいよ!」

 そう言って女の子は、千瀬に近づいて行き、力ぞくでマスクとサングラスを剥いだ。

「え……?」

 急に女の子の顔が青ざめた。

 と思えば次の瞬間は、

「キャー!!!!」

と言う女の子達の黄色い声が溢れる。
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