大嫌いな千瀬くんに、好かれました♡!?〜君に溺れる365日〜
「結輝せんせ……」

「怪我は?あれ!血出てるよ!お昼休みまだ時間あるよね?お家きて!手当てしたあげるから!」

 ここからなら、学校に戻るよりも私の家に行った方が早いと思った。

「うん、そうする」

 すると都夜くんは立ち上がり、私の家へと一緒に歩いて行った。

 さっきの生徒会長さん達はもう何処かへと行ってしまっていた。

「大丈夫?ごめんね、もうちょっと早く気がついていれば……」

「ううん。僕が弱いのが悪いから、チビだし」

「そんな事ないよ!」

 私より明らかに背が高いんだから、全然だと思う!

「そっか。ありがと。ってかせんせ、元会長を知ってるんでしょ?」

「うん、なにかあるの?」

「いや、その会長、副会長の時は学校の雰囲気が成り立ってたんたけど、会長が変わっていくたびに、年々学校が乱れてってんだわな」

 そうだったんだ……。

 だから、左賀美先生のクラス、1年D組も……。

「だから、俺のクラスはあんなだし、生徒会長もあんななの」

「そっか……」



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