大嫌いな千瀬くんに、好かれました♡!?〜君に溺れる365日〜
関係崩壊?!
勘違い
千瀬……?
「ゆ、き……?」
千瀬は、手を丸くして、私達を見つめる。
「違うの千瀬!!勘違い!!ね?都夜くん、離してっ……?」
「ヤダ……」
「もういい」
千瀬は、その言葉を残して、何処かへ去って行ってしまった。
……嘘、でじょ……?
ドクッドクッドクッドクッ———
心臓が、不安な音を立てて仕方がない。
「都夜くん!寂しくなっちゃっただけだよね?そうだよね?」
「違う、せんせぃが好き」
「それは、先生として?」
そもそも先生でもないけど……。
「恋愛感情」
都夜くんはハッキリ言いました。
恋愛感情だって。
どうすればいいんだろう。
私、千瀬にはどっかに行かれちゃって、都夜くんとはまずい雰囲気になってしまった……。
「ありがと、せんせ。もう帰るから、あと、スマホなかったでしょ?元々渡そうと思ったんだ」
都夜くんが出したモノは、間違えなく私のスマートホン。
「ありがとう……」
私がそう言うと、都夜くんは、学校へと行ってしまったのだった。