大嫌いな千瀬くんに、好かれました♡!?〜君に溺れる365日〜
 どうしよう……?千瀬っ……!


 私の目からはポタポタと涙が溢れ落ちた。

 大好きなのは千瀬なのに……!

 千瀬以外、いらない……!なにがどうなろうと、千瀬さえいてくれればそれがなによりの幸せなのに……!

 思わず崩れ落ちて行った私を、メイドさん達が受け止めてくれた。

「あ、ありがとうございます……」

「いいえ、大丈夫ですか?お疲れになさったでしょう?お休みしたらどうですか?」

「は、はい、少し横になろうと思います……」

「はい。では毛布を持ってきますね」

「ありがとうございます……!」

 気の利くメイドさん達だなぁ。

 と感心しながら、ソファに横になる。

 1分ぐらいが経つか経たないかぐらいで、メイドさんは毛布を持ってきて、かけてくれた。

 お礼を言い、眠りに着こうかと思うと、スマートホンが震えた。

 でん……わ……?

 それは、お義母さんからだった。


 電話に出てみると、あのひ、びきさんと、お話をして、仲直りというか、これから共に過ごしていく事になったと言っていた。

 心配でもあったが、本人も反省しているみたいだし、千瀬はその話を聞きに行ったらしく、その際は、『人が変わった』と言っていたらしいから、信じて欲しいとお義母さんに言われた。

 私は、「はい!」と返事をして、通話は終了。

 今、千瀬は、千瀬の実家にいるらしい。


 お義母さんがそう言っていた。


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